ダイヤモンドカッターの切れ味を改善するには?
カッターの使用中に切れ味が悪くなったことはありませんか?
本記事では使用を続けていくうちに切れ味が悪くなったカッターの切れ味を改善する方法をご紹介します。
カッターの切れ味を保つことは作業効率を高め、安全を守るためにも重要です。
ダイヤモンドカッターの切れ味が悪くなる原因は?
ダイヤモンドカッターを使用し続けていると、段々切れ味が悪くなっていくことがあります。原因はいろいろありますが、以下のような理由が典型的です。
①被削材への切込み過多や切込み速度が過度な場合
カッターは出荷時は切れ味が良いため、特に手動のカッターの場合ですと作業過程でカッターの送り込み量が一定ではなくなり強く押しすぎることがあります。
②切削指定対象以外のものを切っている
石材、タイル、コンクリートなど被削材の特徴に合わせたカッターを作成しており、指定対象以外のものに使用した場合に切れ味不良やライフ不足となることがありますので、用途を守ってください。
また工具に指定サイズ以外のカッターを装着すると、カッターの回転数が適切でなくなることやパワー不足から切れ味が落ちることがあります。
ダイヤモンドカッターの切れ味が悪いまま使用し続けると事故やトラブルに繋がることも
カッターの切れ味が悪いまま使用していると、次のような流れでトラブルとなることも考えられます。
切れ味の不良によって刃先の焼けや目詰まりが発生します→切れ味が悪くなり刃先が滑るような状態になります
→摩擦によって高温となり、基板や刃先の曲がりや破損することで、使用者を傷つける可能性があります。
ダイヤモンドカッターの切れ味を改善する方法
切れ味が悪くなったダイヤモンドカッターは「目立て」をすると改善されます。目立てには、以下のような方法があります。
①荒い砥石を数回切ってみる
WAやGCといった粗めの砥石を軽く数回切ってみて下さい。
②上記のような砥石が無い場合、柔らかい石材を切ってみる
ブロック、インターロッキング、レンガ等の柔らかい材料を切ることでも切れ味が戻ります。
上記の作業を行うと刃先のボンドが落ちて、下層にあるダイヤが表面に現れて切れ味が戻ります。
また湿式切断への変更可能であれば湿式切断に切り替えて下さい。
(補足:WA、GC…砥石の種類で、WAはアルミナ質系、GCは炭化ケイ素質系でできています)
切れ味の良い状態でダイヤモンドカッターを使用していただくことは、製品のクオリティーを高めるだけでなく、使用者の安全を守るためにも重要です。「目立て」を行い、ぜひダイヤモンドカッターの切れ味を復活させてください。